「英語サイト、作ったんですけど全然問い合わせが来なくて…」
海外進出を目指す中小企業の担当者から、こんな相談が後を絶ちません。費用も時間もかけて作ったのに、なぜ成果が出ないのか。原因がわからないまま放置されているケースが非常に多いのです。
実は、成果が出ない会社にはほぼ共通する原因があります。この記事では、よく見られる3つのパターンを整理し、自社がどれに当てはまるかを確認できるチェックリストもご用意しました。思い当たることがあれば、ぜひ改善のヒントにしてください。
1. そもそも「成果が出ない」とはどういう状態か
一口に「成果が出ない」といっても、実は3つの段階があります。どの段階で止まっているかによって、対策がまったく変わります。
| 段階 | 状態 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 段階① | そもそもアクセスが来ない | SEO未対策・キーワード設計なし |
| 段階② | 来たけど離脱されている | 翻訳がおかしい・情報が足りない |
| 段階③ | 読まれたけど問い合わせにならない | 導線が弱い・信頼要素がない |
2. パターン1:そもそも検索されていない
最も多いのが、このパターンです。英語サイトを作ったはいいものの、Google上でまったく表示されていない状態。アクセス解析を見ると、月間のアクセス数がほぼゼロ、という会社も珍しくありません。
なぜ起きるのか
原因はシンプルで、「作って終わり」になっているからです。ウェブサイトは作っただけでは検索エンジンに評価されません。海外のバイヤーが実際に検索するキーワードで設計されていなければ、どれだけ良いサイトでも検索結果に表示されないのです。
よくあるのが、日本語サイトをそのまま英語に翻訳しただけのケース。国内SEOで使っていたキーワードの発想のまま英語化しても、海外ユーザーが実際に検索する言葉とズレていることがほとんどです。
具体的な症状
- Googleアナリティクスのオーガニック検索流入がほぼゼロ
- Google Search Consoleで表示回数が極端に少ない
- 自社のサービス名以外のキーワードで検索しても出てこない
この段階で止まっている場合、まず「現地のキーワードで設計し直す」ことが最優先です。コンテンツをどれだけ改善しても、そもそも見られなければ意味がありません。
3. パターン2:来たけど伝わっていない
アクセスはあるのに、ページをすぐに離脱されてしまう。このパターンは、サイトには辿り着いてもらえているのに、内容が伝わっていない状態です。
なぜ起きるのか
最大の原因は、「翻訳」と「伝わる英語」を混同していることです。機械翻訳や直訳レベルの英語は、文法的に正しくても、海外のビジネスパーソンには違和感のある表現が多く、信頼を損ねてしまいます。
また、日本語サイトと同じ情報量では不十分なケースも多いです。海外のバイヤーは、初めて接触する企業に対して「どんな会社か」「何ができるか」「実績は何か」を短時間で判断しようとします。情報が薄いと、それだけで候補から外れてしまいます。
具体的な症状
- 直帰率(すぐ離脱する割合)が80%以上
- 平均セッション時間が30秒以下
- 会社概要や製品ページへの遷移がほとんどない
- Google翻訳やDeepLをそのまま使用している
「伝わる英語」は単なる翻訳ではなく、現地の読者が自然に読めるよう書き直すローカライズが必要です。特にBtoB企業では、専門用語の使い方や表現の硬さが信頼感に直結します。
4. パターン3:伝わったけど動かせていない
読んでもらえているのに、問い合わせや資料請求につながらない。このパターンは、コンテンツ自体は悪くないのに、「次の行動」に誘導できていない状態です。
なぜ起きるのか
海外のBtoBサイトでは、ページの随所に「次のアクション」を促す設計が必要です。日本のサイトと比べて、海外のバイヤーはより能動的に「今すぐ相談したい」「資料が欲しい」というボタンを探します。
また、初めて訪問した企業に対して、海外のバイヤーは「本当に信頼できる会社か」を慎重に確認します。取引実績・認証・受賞歴・顧客の声といった信頼要素がないと、興味はあっても一歩が踏み出せない状態になります。
具体的な症状
- ページは読まれているのに問い合わせフォームへのアクセスがない
- CTA(Contact Us / Request a Quoteなど)ボタンがページ最下部にしかない
- 実績・事例・認証情報が英語サイトに掲載されていない
- 問い合わせフォームが日本語のみ、または項目が多すぎる
海外向けサイトでは「問い合わせへの心理的ハードルを下げる」設計が重要です。フォームはシンプルに、CTAはページ内に複数配置、信頼要素はファーストビュー付近に置くのが基本です。
5. 自社はどのパターン?チェックリスト
以下の項目を確認して、自社がどの段階で止まっているかを把握しましょう。
✅ パターン1チェック:検索されていない
- ☐ Googleアナリティクスで英語サイトのオーガニック流入がほぼゼロ
- ☐ Google Search Consoleを設定していない、または確認したことがない
- ☐ 英語サイトのキーワード設計を専門家に依頼したことがない
- ☐ 日本語サイトの内容をそのまま英訳してサイトを作った
✅ パターン2チェック:伝わっていない
- ☐ 英語サイトの直帰率が80%以上、または平均滞在時間が1分以下
- ☐ 翻訳はGoogle翻訳やDeepLをそのまま使用している
- ☐ 英語ネイティブに文章を確認してもらったことがない
- ☐ 製品・サービスの説明が日本語サイトより少ない
✅ パターン3チェック:動かせていない
- ☐ 問い合わせボタン(CTA)がページの最下部にしかない
- ☐ 取引実績・導入事例・認証情報が英語サイトに掲載されていない
- ☐ 問い合わせフォームの項目が10個以上ある
- ☐ 問い合わせ後の返信に3営業日以上かかっている
まとめ
英語サイトで成果が出ない原因は、大きく3つのパターンに分けられます。
- パターン1:そもそも検索されていない(SEO・キーワード設計の問題)
- パターン2:来たけど伝わっていない(翻訳・情報量・ローカライズの問題)
- パターン3:伝わったけど動かせていない(導線・信頼要素・CTA設計の問題)
重要なのは、どの段階で止まっているかを正確に把握することです。段階を特定せずに「なんとなくリニューアル」しても、根本的な改善にはなりません。
まずはチェックリストで現状を確認し、どのパターンに当てはまるかを整理してみてください。
「うちはどのパターンだろう?」と思った方は、ぜひ sooda! にご相談ください。現状のサイトを拝見した上で、どこに課題があるかを無料でお伝えします。
FAQ(よくある質問)
Q. 英語サイトを作ってから何年も経ちます。今から改善できますか?
A. はい、できます。むしろ既存サイトがある分、現状分析がしやすいため、改善の方向性を出しやすいです。アクセス解析データが蓄積されていれば、どのパターンに当てはまるかもすぐに把握できます。
Q. 英語サイトのアクセス解析はどうやって確認すればいいですか?
A. Googleアナリティクス(GA4)とGoogle Search Consoleの2つを設定・確認することをおすすめします。アクセス数・流入キーワード・直帰率などの基本データが無料で確認できます。まだ設定していない場合は、早めに導入することをおすすめします。
Q. 翻訳は機械翻訳ではダメですか?
A. BtoBの専門的な文脈では、機械翻訳をそのまま使うのはリスクがあります。文法は正しくても、業界特有の表現や微妙なニュアンスが抜け落ちることが多く、海外バイヤーに違和感を与えることがあります。機械翻訳をベースにしつつ、英語ネイティブや専門家による確認・修正を加えるのが現実的なアプローチです。
Q. 問い合わせフォームは英語と日本語、どちらで用意すればいいですか?
A. 英語サイトからの問い合わせには英語対応のフォームが必須です。日本語のフォームしかない場合、海外バイヤーは問い合わせを断念することがほとんどです。また、フォームの項目は必要最小限(名前・会社名・メール・問い合わせ内容の4項目程度)に絞ることで、送信率が上がります。
Q. 3つのパターン全部に当てはまります。どこから直せばいいですか?
A. パターン1(検索されていない)から順番に対処するのが基本です。いくら伝わるサイトにしても、そもそも見られなければ意味がありません。まずSEO・キーワード設計でアクセスを作り、次に内容・翻訳を整え、最後に導線・CTAを最適化する、という順序で進めましょう。